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【HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)】

子宮頸がんはその名の通り、子宮頸部(子宮の入口)にできる「がん」です。原因のほとんどはヒトパピローマウィルス(HPV)の感染によるもので、発症は30〜40代がピークです。

HPVが子宮頸部に感染しても、約90%は細胞に異常をきたすことはありません。しかし約10%の方で感染が長期間持続し、子宮頸部異形成と呼ばれる前がん病変を経て、数年後に子宮頸がんへ進行することがあると考えられています。初期の子宮頸がんでは、症状はほとんどなく、進行するとおりものの異常や不正出血、下腹部の痛みなどが出ます。

HPVは性的な接触によって男性にも女性にも感染します。女性の子宮頸がんの他、肛門がんや膣がん、男性の尖圭コンジローマなどの性感染症の原因にもなります。よってHPVワクチンは性交渉を経験する前の10代前半に接種するよう推奨しています。

HPVへの感染を予防することで子宮頸がんの発症を防ぐのがHPVワクチンです。9価HPVワクチンを接種すると8〜9割の子宮頸がんを予防できると言われています。

ワクチン接種後に起こりうる症状として、接種部位の痛みや腫れなどの局所反応がありますが、ほとんどは数日以内に改善します。また接種の痛みなどで血管迷走神経反射が起こることもあります。以前に血管迷走神経反射を起こしたことがある場合は事前にお伝え下さい。横になって接種するなどの対策を取ります。

ワクチンを接種していても、していなくても、20歳になったら必ず子宮頸がん検診を受けて下さい。

HPVワクチンは「がん」を予防できるワクチンです。

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【水痘(みずぼうそう)】

今年に入り水痘の感染数が増えています。水痘帯状疱疹ウィルス(VZV)による感染症で、発熱や水疱を伴う発疹(3〜5mm程度の丘疹(盛り上がった赤い発疹))が出現します。かゆみを伴うことが多く、発疹は数日間で全身に増え、頭の中(髪の毛の生えている所)にも出現します。その後は次第にかさぶたになって治ります。

潜伏期間は10〜21日(約2週間)、感染経路は咳やくしゃみによる空気感染、飛沫感染、接触感染があります。

治療は、初期であれば抗ウィルス薬が使用できます。
予防はワクチン接種です。1歳時に1回、1歳半に2回目を接種することが推奨されています。いずれも定期接種の対象です。

水痘は感染力が強いため、すべての発疹がかさぶたになるまで集団生活は控えます。
通常は一生に一度しか発病しませんが、その後免疫力が低下したときなどに帯状疱疹として発病することがあります。

帯状疱疹は、水痘にかかった後にそのウィルスが体の中に潜み、年長児や成人になって再び水疱を作る病気です。胸や背中などに「帯状」に集まるのが特徴で、ピリピリとしたり、強いかゆみを伴うことがあります。

帯状疱疹も予防はワクチン接種です。50歳以上の方は一部助成あり、65歳以上の方は定期接種の対象となります。
気になる方はご相談ください。

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【インフルエンザ流行中】

年が明けてもインフルエンザが全国で猛威を振るっています。


インフルエンザには主に二つのタイプがあり、A型とB型があります。例年、シーズン序盤の秋や冬にA型が流行し、終盤の冬の終わり頃にB型がみられることが多いのですが、今シーズンは夏からA型が散見され、冬に入る頃には二つのタイプのA型が同時に拡大するという異例の年となりました。
よって今シーズンは「一度インフルエンザにかかったからもう今年はかからない」と言うわけにはいかず、「またかかる」ことになるかもしれません。


引き続き感染対策を行うことや、インフルエンザにかかった方もワクチンを接種することをお勧めします。

ワクチンには、病気を防ぐことや、かかっても重症化を抑える効果がありますので、小さいお子さまや高齢者の方はなるべく接種しておきたいものです。


もちろんワクチン以外でも日頃から免疫力を高めることが重要なので、適度な運動や美味しいご飯、特にタンパク質やビタミン、腸内環境を整える発酵食品や食物繊維などを取り入れるとよいでしょう。

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【インフルエンザとコロナ感染症の同時流行】

9月下旬現在、インフルエンザとコロナ感染症が同時に流行しています!
インフルエンザは例年、12月から3月にかけて流行するのですが、今年は収束しないまま8月下旬ごろから増加傾向となっています。またコロナ感染症は去年の第8波以来一旦収束傾向でしたが、7月ごろから増加傾向となり、まさに“同時流行”となっています。

共通する症状としては、発熱や咽頭痛、咳・鼻水、倦怠感などで、コロナに比べてインフルエンザの方がやや“しんどそう”な方が多いです。
コロナ感染症は高齢者の方や高血圧などの基礎疾患を持っている方、一部の子どもで重症化する方がいる一方、軽症の方も多く、二極化が見られるとのことです。
一方でインフルエンザは、子どもにみられる合併症として脳炎や脳症、異常行動(突然走り出す、飛び降りるなど)、高齢者には肺炎の合併が多くみられます。
どちらもウィルス感染症であり、対症療法(病気によって起きている症状を和らげる治療法)が基本です。インフルエンザに対しては有熱期間を短縮させる抗ウィルス薬が用いられることが多いです。
インフルエンザの季節外れの流行の原因としては、ここ数年のコロナ感染対策によってインフルエンザが流行しなかったため、インフルエンザに対する免疫が低いことや、インフルエンザワクチン接種の機会が減ったことなどが原因とも言われています。

ようやく暑い夏が終わって朝晩は涼しくなり、これからは過ごしやすい季節となりますが、今一度、感染対策を引き締めてこれからのシーズンを迎えましょう。

熱が続いたり、いつもと様子が違うようであればご相談下さい。

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【ワクチンデビュー】

新年度、新学期が始まり新しい生活が始まりました。

今回は赤ちゃんの予防接種(ワクチン)についてご説明します。

新型コロナウィルス感染症が流行したことによって“ワクチン”という言葉も馴染みのあるものになってきました。

ワクチンは大人だけではなく、赤ちゃんから始めることが推奨されています。
赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいるときにお母さんから様々な免疫をもらっていますが、生まれてから半年ほど過ぎると、これらの免疫の効力はなくなってしまいます。

そのためウィルスや細菌などの感染症に対する免疫が十分とは言えず、ひとたび感染症にかかってしまうと重症化しやすい傾向にあります。

特にヒブや肺炎球菌は、髄膜炎など重症感染症の原因となり、またロタウィルスは胃腸炎をきたしますので、ワクチン接種は生後6ヶ月になる前に接種しておきたいものです。

赤ちゃんのワクチンは生後2ヶ月から始まります(1月1日生まれの赤ちゃんは3月1日からです)。

この日を“ワクチンデビュー”と言い、5種類ものワクチンを接種します。

“5種類も!”と思うかもしれませんが、赤ちゃんは感染症にかかると重症化しやすいため、お母さんからの抗体がなくなる前に、重症化することの多いヒブや肺炎球菌などの細菌や、ワクチンで予防できるB型肝炎やロタウィルス胃腸炎のワクチンを接種することをお勧めしています。


ヒブや肺炎球菌ワクチンが日本で普及したのはここ10年です。これらのワクチンの登場により小児の病気の種類も変化し、特に小児髄膜炎の頻度は激減したのを実感します。


赤ちゃんに限らず、“まだ受けていないワクチンがあるかも・・・”、“次のワクチンは何か?”などの相談がある方も一度来院下さい。

お子さま、お父さま、お母さまもワクチン接種歴を今一度確認し、ワクチンスケジュールを一緒に立てていきましょう。