特定の食べ物に対して発疹や嘔吐下痢などのアレルギー症状が出ることを食物アレルギーと言います。特定の食品に含まれる成分(アレルゲン)に対して、体の免疫システムが過剰に反応して様々な症状を引き起こします。通常「無害」であるはずの食べ物が、体にとって「異物」とみなされてしまうことで発症します。
小児、特に乳幼児の三大アレルゲンは「卵・牛乳・小麦」です。近年はナッツ類が増加傾向にあります。



主なアプローチとして、正確な診断のため血液検査や皮膚テスト(プリックテスト)を行います。また必要に応じて「食物経口負荷試験(少量ずつ食べて確認)」を行い、実際にどの程度食べられるか判断します。「完全除去」から「食べられる範囲で少しずつ」という方針です。これにより免疫が慣れていく(耐性獲得)可能性があります。
更に専門施設などで行う「経口免疫療法(OIT)」があり、原因食物をごく少量から摂取して徐々に増やす方法です。これにより、食べられる量が増える可能性があり、誤食時の重症化リスクを低減することができます。

近年の研究では、アレルゲン食品を適切な時期に少量から摂取する方が予防になることがわかっています。
家庭で気を付けることとして、自己判断で除去や再開をしない、誤食時の対応(エピペンの有無など)を確認し、保育園や学校と情報を共有することが挙げられます。
克服の現実的なゴールとして、完全に何でも食べられる状態だけではなく、少量なら安全に食べられる、誤食しても重症化しないということも重要な「克服」です。
食物アレルギーは「食べない・避ける」ではなく、「安全に慣らす」ことが重要です。
気になる食材や症状がある方はご相談下さい。



















