いよいよ春本番を迎えます。暖かくなって更に風が強いと気になるのが花粉です。この時期には「スギ」、更には「ヒノキ」の花粉が多く飛散します。
花粉症の症状は「くしゃみ」「鼻水」そして「目のかゆみ」などです。症状が重い場合は「喉の違和感」や「咳」、「肌荒れ」もみられることがあります。年々かかる方が増え、現在は国民の約4割が花粉症にかかっているとのデータもあります。

治療は、まず予防も兼ねて外出する際には花粉が付着しないよう、メガネやマスクを着けることを心がけましょう。鼻にワセリンを塗ると効果があるとも言われています。
対症療法として薬物療法があります。かゆみを抑える「飲み薬」「鼻スプレー」「目薬」などです。症状が重い方は花粉が飛び始める1月頃から飲み薬を開始して、5月のゴールデンウィーク明け頃まで治療を続けます。飲み薬は副作用として「眠気」が出る場合もあるので、どの薬にするかはよく相談して決めると良いでしょう。

検査は血液検査や鼻汁好酸球検査などがあります。
ただ、毎年この時期に治療するのは大変であったり、毎年花粉症に悩まされて困っているという方には「アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)」という選択肢もあります。スギ花粉のアレルゲンを含む薬剤(舌下錠)を服用します。初回と2回目はクリニックで行い、以降自宅での治療が可能です。治療は薬剤を舌下に投与することを毎日、3〜5年続けます。

この時期のくしゃみ、鼻水は花粉症のことが多いですが、咳や喉の痛みもあるとなかなか風邪との区別がつきにくい場合もありますので、気になる方はご相談下さい。
