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コトコト日記

【麻疹(はしか)都内で発生】

3月の上旬に都内で麻疹の患者さんが確認されました。

その後も報告が相次いでいます。
日本は2000年以降麻疹ワクチンを2回接種する機会を設けたことなどにより、2009年以降は10〜20代の患者数が激減し、2015年に「国内から麻疹を排除した」と認定されました。
よって2015年以降の感染は海外からの持ち込みということになります。
一方海外で麻疹は、中央アジアやアフリカの国々を始め「世界的流行」状況にあります。
コロナ禍での医療機関のひっ迫を背景に、定期の予防接種率が低下したことなどが原因と考えられています。

現在日本では、海外での流行と渡航する人の増加により、海外からの持ち込みがやや増えている状況です。

これまで日本におけるMR(麻疹風疹)ワクチンの接種率は95%以上の高い数値を維持していましたが、コロナパンデミックも相まって2021年には93%にやや低下し、流行に拍車をかける可能性が出てきました。

麻疹は飛沫感染、接触感染そして空気感染もするため、感染力がとても強いのが特徴です。潜伏期間は10〜12日間、発熱、咳や鼻水が数日続いた後、一旦解熱しますが再び高熱が出て次第に顔や体に発疹(赤いブツブツ)が出ます。熱や倦怠感が1週間程度続くので、本人はかなり「しんどい」と思われます。

重症化すると肺炎や脳炎に至ることもありますので、要注意です。治療は解熱剤の投与や水分摂取などの対症療法となります。よって麻疹に対しては「ワクチンで予防する」ことが重要となってきます。

現在の定期接種では、満1歳時と就学前の2回が推奨されています。

ウィルスに対してなるべく多くの方が「予防」を行って、「広めない」ことが大切になります。

ワクチン接種歴については今一度ご確認ください。

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【ワクチンデビュー】

新年度、新学期が始まり新しい生活が始まりました。

今回は赤ちゃんの予防接種(ワクチン)についてご説明します。

新型コロナウィルス感染症が流行したことによって“ワクチン”という言葉も馴染みのあるものになってきました。

ワクチンは大人だけではなく、赤ちゃんから始めることが推奨されています。
赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいるときにお母さんから様々な免疫をもらっていますが、生まれてから半年ほど過ぎると、これらの免疫の効力はなくなってしまいます。

そのためウィルスや細菌などの感染症に対する免疫が十分とは言えず、ひとたび感染症にかかってしまうと重症化しやすい傾向にあります。

特にヒブや肺炎球菌は、髄膜炎など重症感染症の原因となり、またロタウィルスは胃腸炎をきたしますので、ワクチン接種は生後6ヶ月になる前に接種しておきたいものです。

赤ちゃんのワクチンは生後2ヶ月から始まります(1月1日生まれの赤ちゃんは3月1日からです)。

この日を“ワクチンデビュー”と言い、5種類ものワクチンを接種します。

“5種類も!”と思うかもしれませんが、赤ちゃんは感染症にかかると重症化しやすいため、お母さんからの抗体がなくなる前に、重症化することの多いヒブや肺炎球菌などの細菌や、ワクチンで予防できるB型肝炎やロタウィルス胃腸炎のワクチンを接種することをお勧めしています。


ヒブや肺炎球菌ワクチンが日本で普及したのはここ10年です。これらのワクチンの登場により小児の病気の種類も変化し、特に小児髄膜炎の頻度は激減したのを実感します。


赤ちゃんに限らず、“まだ受けていないワクチンがあるかも・・・”、“次のワクチンは何か?”などの相談がある方も一度来院下さい。

お子さま、お父さま、お母さまもワクチン接種歴を今一度確認し、ワクチンスケジュールを一緒に立てていきましょう。