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コトコト日記

【ワクチンデビュー】

新年度、新学期が始まり新しい生活が始まりました。

今回は赤ちゃんの予防接種(ワクチン)についてご説明します。

新型コロナウィルス感染症が流行したことによって“ワクチン”という言葉も馴染みのあるものになってきました。

ワクチンは大人だけではなく、赤ちゃんから始めることが推奨されています。
赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいるときにお母さんから様々な免疫をもらっていますが、生まれてから半年ほど過ぎると、これらの免疫の効力はなくなってしまいます。

そのためウィルスや細菌などの感染症に対する免疫が十分とは言えず、ひとたび感染症にかかってしまうと重症化しやすい傾向にあります。

特にヒブや肺炎球菌は、髄膜炎など重症感染症の原因となり、またロタウィルスは胃腸炎をきたしますので、ワクチン接種は生後6ヶ月になる前に接種しておきたいものです。

赤ちゃんのワクチンは生後2ヶ月から始まります(1月1日生まれの赤ちゃんは3月1日からです)。

この日を“ワクチンデビュー”と言い、5種類ものワクチンを接種します。

“5種類も!”と思うかもしれませんが、赤ちゃんは感染症にかかると重症化しやすいため、お母さんからの抗体がなくなる前に、重症化することの多いヒブや肺炎球菌などの細菌や、ワクチンで予防できるB型肝炎やロタウィルス胃腸炎のワクチンを接種することをお勧めしています。


ヒブや肺炎球菌ワクチンが日本で普及したのはここ10年です。これらのワクチンの登場により小児の病気の種類も変化し、特に小児髄膜炎の頻度は激減したのを実感します。


赤ちゃんに限らず、“まだ受けていないワクチンがあるかも・・・”、“次のワクチンは何か?”などの相談がある方も一度来院下さい。

お子さま、お父さま、お母さまもワクチン接種歴を今一度確認し、ワクチンスケジュールを一緒に立てていきましょう。