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【11月17日は「世界早産児デー」です】

毎年11月17日は「世界早産児デー(World Prematurity Day)として世界中で認識されている国際的な記念日です。

早産児とは、在胎37週未満で生まれた赤ちゃんです。未熟な状態で生まれてくるため、呼吸器・消化器・神経系の未熟性、感染症への脆弱さ、発達障害など、様々なリスクを抱えています。この日は早産に関連する課題についての認知度を高め、支援を広げることを目的としています。

「世界早産児デー」は、早産児とその家族を社会全体で支え、すべての赤ちゃんが健やかに育つ社会を目指すための日です。正しい知識と温かい支援の輪を広げていくことが求められています。日本でも近年、各地の医療機関などが情報発信を行ったり、家族の体験談の共有や小さな肌着や帽子の寄付などを通じて支援の輪が広がっています。

早産児は成人期に達してからも、虚血性心疾患や高血圧、また糖尿病などの生活習慣病の発症リスクが高いことが知られています。そのため成人後も定期的に健康診断を受けることを勧めています。

当院では早産児のフォローアップを行っています。1500g未満で生まれた極低出生体重児/超低出生体重児の赤ちゃんは大学病院と連携して定期的な診察を行います。また、定期のフォローアップは卒業したけれど、その後「気になること」があれば年齢に関係なくご相談をお受けします。また、転居などでフォローアップが途切れてしまった方、フォローアップを再開したい方はお声がけ下さい。

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【早くもインフルエンザA流行中】

今年は早くもインフルエンザが流行しています。例年11月頃から流行し始め、12月から1月にピークに達するのですが、今年は9月から増え始めています。
インフルエンザにはA型、B型、C型の3つの型があり、冬に流行する季節性インフルエンザはA型とB型で、現在流行しているのは主にA型です。
ウィルスの特徴として遺伝子変異が頻繁に起こるため、毎年異なるタイプが流行します。

主な症状は、発熱(高熱;38℃以上)、頭痛、筋肉痛・関節痛、倦怠感(だるさ)、咳、喉の痛み、鼻汁、場合によっては嘔吐や下痢などの消化器症状があります。また、年長児や学童児では異常行動(突然走り出す、飛び降りるなど)に注意して下さい。
感染経路としては、主に飛沫感染(咳やくしゃみによる感染)と接触感染(ウィルスが付着した手や物を介して口や鼻などから感染)があります。インフルエンザは感染力が強いため、咳やくしゃみが頻繁に出る場合は、マスクをしたり手で覆うなどの咳エチケットを心がけましょう。

予防はワクチン接種が推奨されています。例年、10月の終わりから11月にかけて接種するようお伝えしていますが、今年はすでに流行しているため、早めの接種を勧めています。その他、手洗いやうがいの徹底、マスク着用、人混みを避ける、十分な休養と栄養をとることなどが有効です。

治療は主に対症療法ですが、抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)が有効で、発症から48時間以内に開始することがよいとされています。
インフルエンザは毎年流行する感染症で、予防と早期治療が重要です。引き続きワクチン接種を行っていますので、「まだワクチンを打っていない」方や「今年一度インフルエンザにかかった」という方でもワクチン接種をお勧めしています。症状が出た場合は、熱が出てから12時間以上あけてから検査をすることをお勧めしています。ご相談下さい。

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【異常気象】

暦の上では「秋」ですが、9月に入っても暑い日が続いています。特に今年は「猛暑」「酷暑」という言葉をニュースで耳にする機会が急激に増えました。猛暑や酷暑だけではなく、ゲリラ豪雨や真冬の大雪、予想外の台風の進路変更など、多岐にわたる現象を「異常気象」と呼びます。

原因は様々で、我々人間活動による地球温暖化が主な原因として挙げられます。大気中の二酸化炭素(CO 2 )などの温室効果ガスの濃度が急激に増加し、それに伴い地球の平均気温も上昇しています。今年の夏は平均気温が「2℃」上昇したとのことです。
異常気象がもたらす影響は多岐に渡り、豪雨による土砂災害や洪水、寒波による農作物の被害、そして熱中症患者の増加などが挙げられます。

猛暑時の熱中症対策は、今までの常識を覆すような行動変容が求められる時代になってくると思われます。暑い時間帯に屋外で長時間運動をしないということは言うまでもなく、なるべく長時間外出せず、クーラーの効いた部屋で過ごすことも必要になってくるでしょう。暑い日中ではなく、朝や夜に活動する「朝活」や「夜活」が常識になってくるかもしれません。また熱中症は屋外だけではなく、室内でも起こりやすいことは近年の常識になってきています。適切な水分・塩分補給、エアコンの利用を怠らないようにしましょう。

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【HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)】

子宮頸がんはその名の通り、子宮頸部(子宮の入口)にできる「がん」です。原因のほとんどはヒトパピローマウィルス(HPV)の感染によるもので、発症は30〜40代がピークです。

HPVが子宮頸部に感染しても、約90%は細胞に異常をきたすことはありません。しかし約10%の方で感染が長期間持続し、子宮頸部異形成と呼ばれる前がん病変を経て、数年後に子宮頸がんへ進行することがあると考えられています。初期の子宮頸がんでは、症状はほとんどなく、進行するとおりものの異常や不正出血、下腹部の痛みなどが出ます。

HPVは性的な接触によって男性にも女性にも感染します。女性の子宮頸がんの他、肛門がんや膣がん、男性の尖圭コンジローマなどの性感染症の原因にもなります。よってHPVワクチンは性交渉を経験する前の10代前半に接種するよう推奨しています。

HPVへの感染を予防することで子宮頸がんの発症を防ぐのがHPVワクチンです。9価HPVワクチンを接種すると8〜9割の子宮頸がんを予防できると言われています。

ワクチン接種後に起こりうる症状として、接種部位の痛みや腫れなどの局所反応がありますが、ほとんどは数日以内に改善します。また接種の痛みなどで血管迷走神経反射が起こることもあります。以前に血管迷走神経反射を起こしたことがある場合は事前にお伝え下さい。横になって接種するなどの対策を取ります。

ワクチンを接種していても、していなくても、20歳になったら必ず子宮頸がん検診を受けて下さい。

HPVワクチンは「がん」を予防できるワクチンです。

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【水痘(みずぼうそう)】

今年に入り水痘の感染数が増えています。水痘帯状疱疹ウィルス(VZV)による感染症で、発熱や水疱を伴う発疹(3〜5mm程度の丘疹(盛り上がった赤い発疹))が出現します。かゆみを伴うことが多く、発疹は数日間で全身に増え、頭の中(髪の毛の生えている所)にも出現します。その後は次第にかさぶたになって治ります。

潜伏期間は10〜21日(約2週間)、感染経路は咳やくしゃみによる空気感染、飛沫感染、接触感染があります。

治療は、初期であれば抗ウィルス薬が使用できます。
予防はワクチン接種です。1歳時に1回、1歳半に2回目を接種することが推奨されています。いずれも定期接種の対象です。

水痘は感染力が強いため、すべての発疹がかさぶたになるまで集団生活は控えます。
通常は一生に一度しか発病しませんが、その後免疫力が低下したときなどに帯状疱疹として発病することがあります。

帯状疱疹は、水痘にかかった後にそのウィルスが体の中に潜み、年長児や成人になって再び水疱を作る病気です。胸や背中などに「帯状」に集まるのが特徴で、ピリピリとしたり、強いかゆみを伴うことがあります。

帯状疱疹も予防はワクチン接種です。50歳以上の方は一部助成あり、65歳以上の方は定期接種の対象となります。
気になる方はご相談ください。

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【百日咳が増えています】

今年に入り「百日咳」が例年を上回るペースで全国的に増えています。あまり馴染みのない病名かと思いますが、その名の通り、かなり長い間咳を引き起こす感染症です。
最初の1〜2週間は鼻水や微熱が続き、その後2〜4週間以上激しい咳が続きます。この時期を痙咳期と呼び「コンコンコンコン」という乾いた咳が夜間に多く出ます。また咳の終わりに聞こえる「ヒューッ」という吸気音や咳発作が連続して反復して起こることが特徴的です。その後回復期でも2週間以上にわたり発作性の咳がみられます。

感染経路は主に「飛沫」と「接触」です。咳やつば、唾液が付着することで感染します。
検査は培養検査、遺伝子検査(PCRやLAMP法)、迅速抗原検査などがあります。血液検査は急性期と回復期の2回行う必要があります。治療はマクロライド系の抗菌薬が有効です。しかし近年は「耐性菌」も出現してきているため、注意が必要です。

そして最も大事なのは予防です。特に乳児が罹患すると重症化することがあるので、生後2ヶ月になったらワクチン接種を行うことが勧められています(五種混合ワクチン)。
ただし、ワクチンの効果は4〜12年で減弱し、小学生の患者さんが増えているとの報告もあります。そのため、小学校入学前に三種混合ワクチンの接種を行うことも勧められています。

大人の方は風邪と区別がつきにくい場合が多いです。重症化リスクの高い赤ちゃんにうつさないよう、手洗いやマスクなど基本的な感染対策が重要となります。
「長引く咳」「喘息の薬や花粉症の薬が効かない」などの症状が気になる方はご受診下さい。

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【ノロウィルス感染症】

今年猛威をふるった感染症の一つがノロウィルスです。毎年11月から2月の冬場にかけて多発します。「感染性胃腸炎」の一つであるとともに「食中毒」の原因にもなります。

症状は嘔気、嘔吐、下痢です。典型的には突然の嘔気・嘔吐で始まり、複数回嘔吐した後、下痢が出現します。発熱を伴うこともあります。嘔気・嘔吐は半日から1日ほどで軽快しますが、下痢は1週間ほど続きます。

主な感染経路は接触・飛沫・経口感染です。吐いた吐物や唾液、便から感染します。感染力が強く、アルコール消毒よりも塩素消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)が有効です。

治療は対症療法です。脱水を予防するため、経口補水液などを少量ずつ摂取します。吐き気が強い場合は制吐剤(吐き気止め)の内服や坐薬を使用します。下痢に対しては、止めるのではなくむしろ出して治します。腸内環境を整える整腸剤を服用することが多いです。小さいお子さんなどで脱水症状がある場合には点滴を行うこともあります。

カキやアサリなどの二枚貝は良く火を通してノロウィルスを死滅させてから食べましょう。

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【花粉症真っ只中】

いよいよ春本番を迎えます。暖かくなって更に風が強いと気になるのが花粉です。この時期には「スギ」、更には「ヒノキ」の花粉が多く飛散します。
花粉症の症状は「くしゃみ」「鼻水」そして「目のかゆみ」などです。症状が重い場合は「喉の違和感」や「咳」、「肌荒れ」もみられることがあります。年々かかる方が増え、現在は国民の約4割が花粉症にかかっているとのデータもあります。

治療は、まず予防も兼ねて外出する際には花粉が付着しないよう、メガネやマスクを着けることを心がけましょう。鼻にワセリンを塗ると効果があるとも言われています。
対症療法として薬物療法があります。かゆみを抑える「飲み薬」「鼻スプレー」「目薬」などです。症状が重い方は花粉が飛び始める1月頃から飲み薬を開始して、5月のゴールデンウィーク明け頃まで治療を続けます。飲み薬は副作用として「眠気」が出る場合もあるので、どの薬にするかはよく相談して決めると良いでしょう。

検査は血液検査や鼻汁好酸球検査などがあります。

ただ、毎年この時期に治療するのは大変であったり、毎年花粉症に悩まされて困っているという方には「アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)」という選択肢もあります。スギ花粉のアレルゲンを含む薬剤(舌下錠)を服用します。初回と2回目はクリニックで行い、以降自宅での治療が可能です。治療は薬剤を舌下に投与することを毎日、3〜5年続けます。

この時期のくしゃみ、鼻水は花粉症のことが多いですが、咳や喉の痛みもあるとなかなか風邪との区別がつきにくい場合もありますので、気になる方はご相談下さい。

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【腸活で健康に!】

「腸活」という言葉をご存知でしょうか。「腸内環境を整える活動」のことで、腸に良い食事を摂取して健康を維持することです。
大腸には1,000種類以上の腸内細菌が存在し、バランスを取り合っています。この腸内の細菌のことを「腸内細菌叢」(腸内フローラ)と呼びます。そして腸内の細菌には「善玉菌」と「悪玉菌」が存在します。

善玉菌には「乳酸菌」や「ビフィズス菌」などがあり、腸内環境を整えています。悪玉菌には「ウェルシュ菌」や「ブドウ球菌」などがあり、毒性物質を作り出して腸内環境を悪化させます。

食事の偏りやストレス、抗菌薬の内服などにより善玉菌が減って悪玉菌が増えることで、毒性物質が多く作られ、様々な症状や病気を引き起こします。

では「腸に良い食事」とは何でしょう。善玉菌である「乳酸菌」や「ビフィズス菌」を含む食品で、ヨーグルト、納豆、ぬか漬けなどの発酵食品が挙げられます。ちなみに腸内フローラを改善する微生物やその食物を「プロバイオティクス」と呼びます。またこれら善玉菌の「エサ」となるオリゴ糖や食物繊維を「プレバイオティクス」と呼びます。キャベツやブロッコリーなどの野菜、果物、きのこ類などです。またこれらを合わせて「シンバイオティクス」と呼び、善玉菌とその栄養源を同時に摂取することで、腸内環境をより効果的に整え健康増進に役立てます。ヨーグルトとフルーツなどが代表例でしょうか。

寒い日が続き、インフルエンザやコロナ、その他の感染症が流行している中、一度「腸活」を意識してみて下さい。

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【乾燥は大敵】

気候変動の影響で暖かい日が続いていましたが、ようやく寒くなり、乾燥の季節となりました。乾燥は肌にも気道にもいい影響を与えません。
乾燥対策としてまず保湿を行いましょう。気道には加湿器などを上手に使い、肌には化粧水や乳液、そして赤ちゃんやお子さまには保湿剤をたっぷりと塗りましょう。

空気の乾燥により喉や気道の粘膜が乾燥することによって、粘膜の防御機能が低下し感染症を起こしやすくなります。つまり冬=乾燥=風邪を引きやすい状態となります。

気道の乾燥対策の一つとして、加湿器を使用して室内を加湿すると良いです。ただ水タンクにカビが発生する場合があり喘息の原因となることもあるため、タンクの掃除はこまめに行いましょう。またマスクの着用も気道の加湿になります。こまめに水分をとる、のど飴をなめるなども喉の潤いには良いでしょう。

空気が乾燥すると、肌がカサついて痒みの原因となり、痒くて掻いてしまうと皮膚がダメージを受け、さらに乾燥して痒くなるという悪循環に陥ります。空気が乾燥するこの時期には適切なスキンケアを行って乾燥肌を防ぎましょう。

スキンケアとして大切なことは、石鹸で洗って皮膚を清潔にしておき、保湿剤を使って皮膚を保湿することです。保湿剤を塗るタイミングとしては、入浴後早めが効果的です。カサカサしている部分だけではなく、体全体に塗るようにしましょう。特にカサカサしている部分や湿疹になっている部分は、薄くのばして擦り込むよりも、保湿剤で皮膚の表面を均一に覆うようなイメージで塗ると良いでしょう。痒みや赤みがある部位にはステロイド軟膏を用いることもあります。

気になる方は一度ご相談下さい。