今年に入り水痘の感染数が増えています。水痘帯状疱疹ウィルス(VZV)による感染症で、発熱や水疱を伴う発疹(3〜5mm程度の丘疹(盛り上がった赤い発疹))が出現します。かゆみを伴うことが多く、発疹は数日間で全身に増え、頭の中(髪の毛の生えている所)にも出現します。その後は次第にかさぶたになって治ります。
潜伏期間は10〜21日(約2週間)、感染経路は咳やくしゃみによる空気感染、飛沫感染、接触感染があります。
治療は、初期であれば抗ウィルス薬が使用できます。
予防はワクチン接種です。1歳時に1回、1歳半に2回目を接種することが推奨されています。いずれも定期接種の対象です。

水痘は感染力が強いため、すべての発疹がかさぶたになるまで集団生活は控えます。
通常は一生に一度しか発病しませんが、その後免疫力が低下したときなどに帯状疱疹として発病することがあります。
帯状疱疹は、水痘にかかった後にそのウィルスが体の中に潜み、年長児や成人になって再び水疱を作る病気です。胸や背中などに「帯状」に集まるのが特徴で、ピリピリとしたり、強いかゆみを伴うことがあります。
帯状疱疹も予防はワクチン接種です。50歳以上の方は一部助成あり、65歳以上の方は定期接種の対象となります。
気になる方はご相談ください。










