例年、冬にはインフルエンザ以外に感染性胃腸炎(お腹の風邪)が多くみられます。
ほとんどがウィルス性で、「ノロウィルス」、「ロタウィルス」、「アデノウィルス」などがあります。 主な症状は下痢・嘔吐・腹痛です。感染した人の便や吐物に触れることによって感染します。
これらのウィルスはアルコール消毒の効果が乏しいので、石鹸で手洗いをすることをお勧めします。
原因はウィルスのため、特別な治療法はなく、吐き気を抑えるお薬(飲むまたは坐薬)を使うなどの対症療法が行われます。 吐き気がおさまるまでしばらく水分や食事は控えて胃腸を休ませ、吐き気がおさまったら少しずつ水分を補給しましょう。 小さなお子さんの場合、始めはスプーン1さじ、おちょこ1杯などのように少しずつ開始すると良いでしょう。 電解質が含まれているイオン水も良いです。水分がとれるようになってきたら少しずつ食事を開始します。 食事内容は消化の良い物、主食として炭水化物のおかゆやうどん、副菜としてタンパク質のお豆腐や白身魚、野菜は白菜や大根が良いです。食べすぎないよう、量を調節して下さい。
それでもなお、嘔吐が続く場合や、顔色が悪い、おしっこが少ないなどの場合は脱水の可能性がありますので、夜間でも救急外来を受診して下さい。